トランプ氏は、利上げをしたい派なのかしたくない派なのか。利上げをめぐる新たなリスクについて。

どうも、トレーダーの川相(@woddy3)です。

FRB関係者からも、アメリカの3月利上げについての発言が出てきていますね。3月利上げの可能性も十分にありそうです。今後も、関係者からの利上げに前向きな発言が出れば出るほど、そういう流れになると思われます。

さて、今回の内容は、FRBメンバーとトランプ大統領のスタンスについてです。

FOMCメンバーを新たに指名するのか

FOMCメンバーは、常任メンバーとして、
イエレン議長、フィッシャー副議長、タルーロ理事、ブレイナード理事、パウエル理事、ダドリーニューヨーク地区連銀総裁。

2017年のメンバーとしては、
エバンス、ハーカー、カプラン、カシュカリ。

全部で、計10名となっています。

(とはいえ、実際には理事2名が空白の席となっていますので、本来は、12名のメンバーなのです)

で、その10名のメンバーは、
ハト派が6名、中立が3名、タカ派が1名と言われています。

以前もブログにまとめたのですが、

2017年のFOMCメンバーに注目しよう。【タカ派?ハト派?】

2017.02.11

2016年のメンバーは、
ハト派が5名、中立が3名、タカ派が2名でしたので、2017年はより慎重に利上げが決定されそうだと見ることができました。

しかしながら、トランプ大統領は、現在空席になっている2名の理事を新たに指名する可能性を示唆しています。

そして、それだけでなく、
トランプ大統領の目指す金融規制緩和に反対するタルーロFRB理事が退任することを表明しました。

実際の退任は4月とのことですが、
空白の2名とタルーロ理事の代わりを任命するとしたら計3名のメンバーを新たに指名できることになります。

当然ながら、その3名は、トランプ政権の意向を汲む人物を選ぶということになるでしょう。

ということは、今後の金融政策は、トランプ政権の意向を反映した形になるということが予想されるわけです。

トランプ大統領は利上げ派なのか

では、2017年の利上げは、どのようなスタンスになるのか。

大統領選挙の時に、トランプ氏は、低金利を維持するイエレン議長に対して、批判を繰り返していたのは記憶に新しいですが、

かといって、トランプ氏は、利上げを積極的にしたいスタンスでもなさそうです。

というもの、利上げによってドル高になり、貿易に不利益を被ることは、そもそも求めておらず、実際にも、金利の上昇はアメリカ経済に深刻なダメージを与えるという旨の発言もしているからです。

つまり、トランプ大統領は、

金融緩和を継続するスタンス。



選挙戦の時のFRB議長批判は、ある種のパフォーマンスと捉えた方がよさそうです。

利上げをめぐるリスク

そう考えると、
ここ数日、イエレン議長やFOMCメンバーから、3月利上げを匂わせる発言が出ているのは、トランプ大統領の金融緩和継続のスタンスへの警戒感からなのかもしれません。

以前この記事を書いたのは、2月15日。

イエレン議長の議会証言から利上げペースが早まることが予想される。

2017.02.15

この時は、トランプ大統領が金融緩和継続のスタンスなどと考えずにいたのですが、
この時、イエレン議長からあった発言は、こちら。

イエレン議長は証言で、雇用市場が一段と引き締まりインフレ率が目標とする2%に向け上昇していくとFRBが予想していることに言及し、「緩和措置の解除を待ち過ぎることは賢明ではない」と指摘。利上げを遅らせれば後手に回り、結果的に速いペースでの利上げを余儀なくされ、リセッション(景気後退)を招く恐れがあるとした。

これは、もしかするとトランプ大統領へ向けたメッセージなのかもしれません。

トランプ政権が求めている低金利継続というスタンスは、結果的にリセッションを招くことになるというメッセージ。

もしも、トランプ大統領が新たにメンバーを選んで、そのメンバーが利上げを遅らせるというトランプ氏の意向を汲んだ場合、アメリカは結果的にリセッションを招くことになるかもしれないのです。

これは、利上げをめぐる新たなトランプリスクが発生していると認識しておいた方がよさそうです。

ますます3月利上げが実施されるのかどうか、注目されるところです。

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