金利差から長期的には円安になるだと!?目を覚ませ!

どうも、トレーダーの川相”かわい”(@woddy3)です。

ここ最近、日米の金融緩和のスタンスの違いから、長期的には円安になっていくのではないか、と考えているトレーダーが多いように思います。

専ら、専門家の長期的な見通しも、金利差を意識した円安ベースのものがほとんどになっています。

もちろん、アメリカはバランスシート縮小など、出口を探る状況となっていますし、ユーロに至っても、そろそろ量的緩和を終了を匂わせる発言もポツポツと出始めているので、

量的緩和を続ける日本と、出口を探り始めたアメリカとユーロの関係においては、
円安へと動くのではないか、と考えることに不思議はありません。

ただし、
一つ気をつけなければいけないことがあって、

それは、
「マーケットは、多くの人が思っている方向と、逆に進むことが多い」
ということです。

多くの人が、
「長期的には、日米の金利差から円安になる」
ということを考えている現在においては、

これとは逆に動くことになるかもしれない、
ということを、改めてリスクとして認識する必要があると思うのです。

円高への可能性を意識したい

「マーケットは、多くの人が思っている方とは逆に進む、
というのは、所詮、感情的なものだ」、と言われてしまっては、
リスクを考えるも何もあったものではありません。

ですから、今回は、もう少し具体的に、円高になる可能性について、
僕が感じている展開をお伝えしていきたいと思っています。

もちろん必ずそうなるってことではないですが、
そういう展開がくることも十分に意識しておきたいということです。

日銀の状況

振り返ると、黒田日銀総裁となってから、
異次元の金融緩和政策によって、大きな円安へと誘導されましたね。

黒田バズーカと呼ばれるそのサプライズな政策に、
市場は大きく反応していました。

第1弾の黒田バズーカは、黒田総裁が就任した2013年4月です。

黒田バズーカは、その後も第2弾、第3弾と発表されましたが、

そもそもその政策によって、日銀と政府が、目標を達成できるのかという疑問が大きくなっていきました。

日銀と政府の目標とは、「2年で2%の物価安定目標を達成する」というもの。

しかしながら、2年という期間が、何度も先送りされることとなっているのです。

最近では、2017年7月20日の日銀金融政策決定会合で「2%の物価安定目標」の達成時期を「2019年度ごろ」へと先送りされました。

当初の2年というのは、いつからいつまでかというと、
2013年から、2015年までの期間になります。

それから、さらに2年経った今現在も達成されていないのが実際で、

さらには2019年へと、まだまだ先送りされている。これが、日銀の実際の状況なんですね。

2019年というと、6年やん!さらに、どうせ、また先送りするんちゃうん?

ちなみに、2017年7月に目標達成時期の先送りをしたので、
計6回目
の先送りとなります。

6回の先送りって、実際は、お手上げって言ってるようなものじゃないか!?

一方、アメリカやユーロでは

一方、アメリカでは、金融緩和の出口についての議論が始まっています。実際に利上げも始まりましたし、
今後は、バランスシートの縮小についても開始時期が9月のFOMCではないか、とも言われています。

ユーロについても、ドラギ総裁から、金融緩和の出口を探る発言が、チラホラ見られるようになりました。

日本の金融緩和は出口が見えない?

このような状況を踏まえると、
まだまだ金融緩和を続けざるおえない日本は、

他国と比べて、どうしても通貨が安くなる。

つまり、長期的には円安になるだろうと考えるわけですよね。

でも、ちょっと待ってほしい。

果たして日本は、結果の出ない金融緩和を、本当に、ずっとずっと続けていくことになるのでしょうか。

それは、できないのではないかと、僕は思います。

これまでの、金融緩和策によってもうすでに日銀には、大量の準備金が積み上がっています。

このまま、金融緩和策を続けたら、取り返しのつかないことが起こり得ます。
ハイパーインフレ。

いや、すでに、取り返しのつかない状況かもしれないけど

ですから、
いずれ、
「物価上昇2%を達成するための金融緩和策は失敗だった」
と言わざるをおえない時がくると思うんです。

もしそうなったら、金融緩和をやめて、新たな戦略をとることになるのです。

これは、ある意味では、
金融緩和策の出口戦略ということになります。

これまでの金融緩和がダメだったから、それをやめて、別の戦略をとることになるからですね。

これは、突然にやってくる、
サプライズの出口戦略。

そして、これは、
円安を期待していた投資マネーが、一気に逆流する可能性を秘めているのです。
つまり、急激な円高をもたらす可能性を含んでいるといえるのです。

柔軟なスタンスに

「金利差から円安になる」

それを信じ切ってしまったトレーダーは、
きっと自分のマネーを根こそぎやられることになるかもしれないのです。

僕らは、常に、柔軟なスタンスが必要なのです。

少なくとも、
「金利差から円安になると思い込むリスク」
を認識する必要があると、僕は思っています。

金利差から円安になる!?いえ、円高になる可能性の方が高いんじゃないですか?

2017.09.05

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ドル円、ユーロ円、ユーロドルの専門です。テクニカル分析『ポイント&フィギュア(P&F)』を使って、チャートを分析し、裁量トレードをしています。ブログでは、日々の分析結果をアップしています。