世の中は、振り子のごとく進んでいる。今度はイタリアで国民投票。

世界は振り子のごとく、進んでいる

世の中は、進むべき道をさぐりながら進んでいく。時には、偏った方向へ動くこともある。偏った方向に進んだ時は、いつか揺り戻しが起こるものである。しかしながら、そういう揺り戻しもまた、逆方向への偏りだったりする。

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つまり、世の中は、まるで振り子のように、偏りを繰り返しながら進んでいるのではないかと、僕は考えています。

特に、多数決というか民主制というか、全体の総意で物事を決めていくような場面では、振り子の動きが顕著に現れます。

例えば、これまでは、各国がグローバルに経済圏を形成して、貿易競争力をつける動きが加速していました。EUやTPPなどがそれです。

また、企業は賃金や物価の安い国で製造し、製品の国際競争力をつけることは生き残る上で必須でした。

僕らもその動きをみて、グローバル化が世界の進むべき道なんだと、思っていました。

2016年の振り子

でも、2016年、大きな出来事が起こります。

  • 英国、ブレグジット(国民投票によるEU離脱)
  • 米大統領選、トランプ氏当選(TPP脱退、再び偉大なアメリカなど)

これら二つの出来事は、まさに、これまでのグローバル化の流れの逆をいくものでした。グローバル化が当然のことであり、それが正しい進むべき道だと思っていた僕たちには、反グローバル化の選択肢は、驚くべきものです。

でも、これが、僕のいう「振り子理論」です。
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グローバル化という流れで世の中は進んで行きましたが、徐々にその不具合に嫌気を感じる層が増えてきて、今度は、それとは逆の動きを求めるようになるのです。

これがまるで、行って帰ってを繰り返す振り子のごとく動いているように見えるので、振り子理論と僕が呼んでいるわけです。

今度はイタリアの振り子

最近では、イタリアが国民投票をするというニュースが注目され始めました。

投票日は、2016年12月4日です。

国民投票で何を問う

上院が有する権限の大幅縮小と315人から100人への議員定数削減を中心とする見直しを巡る国民投票。承認されれば、上院は新政権の信任投票を実施する権限を失い、全ての権限が下院に委ねられることになる。
THE WALL STREET JOURNLのページの一部を引用

簡単にいうと、議会の仕組みを変えるということですね。

なぜ変える必要があるのか

ということで、イタリアの議会を調べてみました。

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イタリアは、二院制で、上院と下院の権限が対等で、構成も似通っています。

同じ権限を持ったものが2つあり、同じ構成を持っていますので、立法も時間がかかります。

例えば、上院で法案を修正すると、今度は下院でその修正に対しての可決をすることが必要で、与野党が対立すれば、法案の審議が終わらないという状況ということです。

つまり、二度手間という状態ですね。

で、もう一度先ほどの内容を振り返りますと、権限を変えようとしているのがわかりますね。

つまり、すべての権限を下院にもたせ、二度手間だった状態を改善するということです。

否決の可能性が高い

ロイターの記事の内容を一部紹介しますと、

レンツィ首相が提案する憲法改正案は中央集権化につながり、国民投票において否決されると見込まれている。同首相は、否決の場合、辞任すると明言している。

そうなれば、特にモンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ(モンテ・パスキ)(BMPS.MI)のような経営不振に陥っている国内銀行の資本増強努力に水を差す結果になりかねない。また、ユーロ圏に懐疑的な政党の勢力拡大を招く恐れもある。各世論調査によれば、そのような政党はすでに44%の支持率を集めているという。

とのこと。

二度手間の改善は、いわば中央集権化するとの見方になるということですね。そして、その反対派が多数を占めているということ。

この国民投票を皮切りに、ユーロ離脱派が勢いをつけて、もしかすると、ブレグジットと同様のことが、近い将来に起こるかもしれないと想像させます。
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まとめ

グローバル化の流れへ向かっていた世の中が、今度は、反グローバル化への方向へと進もうとしている。イギリスやアメリカだけでなく、世の中全体が、そういう方向へと向かおうとしているのかもしれません。

振り子を、途中で手で止めたとしても、再び、元の方向に戻ることはありません。

反対方向に行き過ぎてはじめて、元の方向へと動きはじめるものなのです。

ブレグジットの時から、世の中全体が、反グローバル化の方向へと動き始めました。反グローバル化の方向へと行き過ぎた時、再び、グローバル化を求める声がで始めるのです。

反グローバル化が進み過ぎた時。

これは、イタリアがEU離脱、その他各国も、反グローバル化の流れへと向かい、EU崩壊。それが、進み過ぎた時なのかもしれません。

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