米利上げの回数が増える=順調に景気回復していると判断する危うさについて。

どうも、川相有高(@woddy3)です。

2016年12月、FOMCでアメリカは0.25%の利上げを発表したのは記憶に新しいですね。

これは、アメリカが順調に景気回復をしていることを示していると考えられますが、
「利上げをするからといって、景気回復が順調だ」と判断するのは、安易だと、僕は感じています。

本日はそんな話。

2016年FOMCの振り返り

2016年12月のFOMCを振り返ります。

11月のFOMCでは、2017年末のFF金利見通しが1.125%(中央値)で、0.25%の利上げが年間2回行われるというのが予想となっていました。

しかし、12月のFOMCでは、中央値が1.375%に上方修正され、0.25%の利上げを3回見込んでいるということになったのです。

つまり、

FOMCメンバーによる、2017年の利上げ予想が、2回から3回に上方修正された

ということです。

マーケットはこれを受けて、ドル買いの反応となりました。
順調に回復していくであろう、アメリカ経済を好感した、と言えそうです。

中央値がわからない方は、こちらをご覧ください。

2017年の米利上げの回数予想は何を見て判断しているのか。ドット・チャートを簡単に解説します。

2016.12.18

回数が増えればいいのか

だが、ちょっと待ってほしい。

2017年の利上げ回数が2回から3回に変わったのは、果たして上方修正と言えるのでしょうか。

確かに、順調に景気回復しているからこそ、利上げが行われると言うのは当然のことだと言えます。

しかし、利上げ回数が増えるということを順調と考えていいのでしょうか。

これは
利上げの必要性について考えれば理解することができます。

FOMCメンバーの仕事

景気回復に合わせて、利上げをしていくというのが、FRBの仕事です。

ですから、基本的には、利上げ回数が多くなると景気回復が早まっていると判断できるわけですね。

もし、景気回復しているのに、利上げをしなかったらどうなるのか。

これは、インフレを招く可能性があります。

ということは、景気回復に合わせて、利上げをしていくというのが、FOMCメンバーの最重要課題と言えます。というか、それが仕事。

FOMCの仕事は簡単!?

「景気の回復を確認して、利上げを実施していく」

のが、FOMCの仕事
と思うかもしれませんが、それは、全くもって違います。

正確に言うならば、

「景気回復に先回りして、利上げを実施しなければいけない」

というのがFOMCの仕事なんです。

つまり、
あらゆる経済指標の推移を分析して、景気が回復基調なことが確認されれば。先回りして、利上げを決定しなければならないということです。

もし、利上げのタイミングが早かったら、景気回復を遅らせることになるし、逆に遅かったら、インフレを招くことになるのです。

なので、利上げのタイミングはとても難しいのです。

イエレンの発言からわかること

イエレンFRB議長の発言には、よく、政策が後手に回ることのリスクを懸念するという内容があります。

これは利上げが後手に回った時には、インフレリスクを招くからですね。

つまり、FRBとしては、

緩やかな景気回復

をしていきたいのです。

緩やかな回復は、利上げの決定をしやすいからですね。

FRBは利上げが難しくなった

でも、現在は、トランプ氏の財政政策や減税は、景気回復スピードを早めると言われています。

一見、聞こえはいいですが、
FRBからすると、利上げのタイミングが非常に難しくなると言うことです。

タイミングが遅ければ、インフレになるし、早ければ、景気回復を損なうからですね。

まとめ

では、最初の疑問に戻りますが、

「利上げペースが上がったからとって、景気回復が早まった」と喜ぶのは、安易だということがわかりましたか?

トランプ氏の政策が実施されれば、
FRBは非常に難しい状況になるということです。

つまり、
利上げのタイミングが難しくなったということ。

トランプ氏のスタンスと、FRBのスタンス。
その発言内容に注目し、今後のアメリカ経済を見ると、より深く理解できると思いますよ!

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ドル円、ユーロ円、ユーロドルの専門です。テクニカル分析『ポイント&フィギュア(P&F)』を使って、チャートを分析し、裁量トレードをしています。ブログでは、日々の分析結果をアップしています。