どう考えても、安倍首相とトランプ大統領が会談する日は遠い。

どうも、川相有高(@woddy3)です。

前回の記事
『大統領選挙前からトランプ氏の発言や行動に注目してきた僕が、彼が相当なやり手であることを教える』

大統領選挙前からトランプ氏の発言や行動に注目してきた僕が、彼が相当なやり手であることを教える

2017.01.22

では、「ソフトバンクを餌にして、世界の企業を支配し、アメリカ中心の世界を作ろうとしているのではないか」との結論を記事にしたのですが、

これに対して次のような読者の反応がありました。

「これは、推測の域を出ないもの」

というものです。

もちろんこれは、
僕がトランプ氏のこれまでの言動や行動を見ていて、そうしようとしている可能性を感じたことでしたので、それを表現したまでで、
必ずそういう思惑を持っていると主張するものではありません。

どちらかといえば、「そうでないことを祈っている」
というのが僕の本心です。

そして、今回もまた、そうでないことを願いながら、これを書いています。

トランプ氏の今後を予想すると、どうしても日本にとってはネガティブな内容になってくるのです。

それを踏まえて、読んでいただければと思います。

安倍首相はトランプ大統領と会談を熱望

安倍首相は、トランプ大統領の就任を受けて、祝辞を送っています。

安倍総理大臣は、アメリカのトランプ大統領の就任を受けて、トランプ大統領と信頼関係を構築し、日米同盟の一層の強化に取り組む決意と早期の会談に意欲を示す祝辞を送りました。

この中で、安倍総理大臣は、トランプ大統領の就任前の去年11月にニューヨークで行われた会談に触れ、「ご自宅で胸襟を開いて意見交換を行えたことを大変うれしく思う」としたうえで、「今後、ともに手を携え、アジア太平洋の平和と繁栄を確保し、世界が直面するさまざまな課題にともに取り組んでいくことを楽しみにしている」としています。

そして、安倍総理大臣は「自由、民主主義、人権、法の支配といった普遍的価値で結ばれた日米同盟の果たす役割はますます重要になっている。日米同盟は、わが国の外交・安全保障政策の基軸であり、大統領との信頼関係の上に、揺るぎない同盟の絆を一層強化していきたい」としています。

さらに、安倍総理大臣は「できるだけ早く再びお目にかかり、地域や世界のさまざまな課題について幅広く意見交換を行い、日米同盟の重要性を世界に向けて発信したい」と呼びかけています。

NHK NEWS WEBより引用

安倍首相は、トランプ大統領との会談を熱望していることがわかります。なぜなら、日本の成長戦略の一つである、TPPについては、

トランプ氏は、大統領の就任式の日に脱退を表明しましたし、

安全保障についても、米軍駐屯費を増額しなければ、日本から撤退するとの意思を示しているからです。

つまり、早期に会談しないことには、日本にとって非常に厳しい状況になりうるからです。

トランプ大統領、最初の会談はメイ首相

トランプ大統領の初めての首脳会談の相手は、英国のメイ首相と発表されました。

1月27日です。

残念ながら、早期会談を希望する日本でななく、英国を選んだということですね。

もちろん、どの国もトランプ大統領との会談を持ちたいと考えてはいると思いますが、大統領最初の会談相手というのは、それだけ重要視されている国と判断することができます。

つまり、英国は重要な相手国との認識があるということです。

北米自由貿易協定と英国との自由貿易協定

トランプ大統領は、北米自由貿易協定(NAFTA)については、貿易関係の見直しや強化を求めていて、修正に応じなければ、NAFTAの離脱も辞さないとしてます。

NAFTAの加盟国は、アメリカ、カナダ、メキシコの3カ国

一方で、大統領として初の会談をする英国とは、自由貿易協定(FTA)については、迅速に合意ができるとしているのです。

なぜ、英国とは、貿易に積極的なのか。

これは、2016年6月のブレグジット、EU離脱を決めたことが大きいと思われます。

トランプ氏は、アメリカの経済に専念するという、いわゆる保護主義を打ち出しています。

ですから、ブレグジットによって、独立を選択した英国は、同じ方向へ向かう仲間と見ているという解釈ができそうです。

日本の会談順位が低いわけ

日本の安倍首相とアメリカのトランプ大統領が会談する日は遠い。アメリカからすれば、どう考えても優先順位は下がると思われます。

まず、もう一度、安倍首相からトランプ大統領への祝辞を確認したいのですが、

「今後、ともに手を携え、アジア太平洋の平和と繁栄を確保し、世界が直面するさまざまな課題にともに取り組んでいくことを楽しみにしている」

「自由、民主主義、人権、法の支配といった普遍的価値で結ばれた日米同盟の果たす役割はますます重要になっている。日米同盟は、わが国の外交・安全保障政策の基軸であり、大統領との信頼関係の上に、揺るぎない同盟の絆を一層強化していきたい」

これ。

トランプ氏は、アメリカの経済に専念する姿勢を示していますから、アジア太平洋の平和と繁栄を望んではいません。TPP脱退表明もそういうこと。

また、日米同盟についてもアメリカの損失の大きさに言及していますので、”信頼関係の上に揺るぎない同盟の絆を一層強化していきたい”と言われても、

トランプ大統領にとってみれば

わかってねーな、こいつ。

というレベルです。

なんで、日本の要求ばかりを聞かされる会談なんかしなきゃいけねーの?

です。

これでは、まず会談が早期に実現することはないでしょう。

いや、日本にとって厳しい条件を突きつけられる会談なら、早期実現もあるかもしれません。

もし、日本がアメリカとうまくやっていきたいのであれば、もはや鎖国によって保護主義を目指す道を目指さなければいけないのかもしれません。もちろんジョークですが、ジョークにならないのが、今の日本の状況といえそうです。

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