【アメリカ経済の見通し】FOMCの状況からその緊張度がわかる。

アメリカ経済に注目しています。どうも、川相有高(@woddy3)です。

1月31日(火)、2月1日(水)に、FOMCが開催されました。政策金利は、市場予想の通り、現状維持となりました。

ただし、FOMCのメンバーのコメントからは、利上げの判断について、非常に緊張感のある状態だと判断できそうですので、今回はそんな内容をまとめて見たいと思います。

これまでの利上げを簡単に振り返り

アメリカは2015年12月に、長く続いたゼロ金利から、ようやく最初の利上げを実施しました。

その後は、順調に経済回復が見られれば、定期的に利上げを実施する予定でしたが、なかなか思うように利上げができず、2回目の利上げは、2016年の12月となりました。

約1年を経過して、ようやく2回目の利上げとなったのです。

FOMCは利上げに慎重

2016年は、慎重なスタンスで利上げを検討していたという感じがします。

なぜなら、利上げのタイミングが早すぎると、景気回復が遅れてしまうリスクがあるからです。

せっかく、景気回復しつつあるアメリカ経済が、利上げのタイミングが早すぎたことによって、再び不景気に突入することになれば、FRBの責任はとても重いものになります。

ですから、利上げは慎重にならざるを得ないのです。

利上げを急がなければいけない可能性

しかしながら、2016年にトランプ氏が大統領に当選したことを受けて、FOMCメンバーのスタンスが大きく変わろうとしていると思われます。

それは、トランプ氏の政策が実行されれば、景気回復スピードが随分と早くなる可能性があるためです。

そうなると、利上げを急ぐ必要があります。もし利上げが遅れたら、インフレを招くリスクがでてくるからです。

利上げのタイミングが難しくなった

つまり、現在、FOMCでは、

利上げが遅くなると、インフレを招くリスクがあり、
利上げが早すぎると、再び不景気に逆戻りさせることになる

という状態と戦っていると言えます。

これまで、イエレン議長は、緩やかな景気回復が望ましいと何度も話しています。

これは、利上げの適切なタイミングを図りやすいということがあるからなんです。

でも、現在は、トランプラリーという言葉にも表れている通り、急速な景気回復が考えられ、適切な利上げのタイミングがとても難しくなっているのです。

(トランプラリーは関連記事を参考に)

「もしトラ」「まじトラ」ときて「トランプラリー」。その意味は?

2017.01.10

2月1日のFOMC後のコメントを確認しよう

FRBは前回昨年12月に1年ぶりに利上げに踏み切った。同時に示した経済見通しでは、2017年の0.25%利上げの予想回数は中央値で3回となり、9月時点での2回からペースが速まった。

イエレンFRB議長は最近、経済は完全雇用状態に近づいていると強調した上で、FRBは利上げが遅きに失すればインフレ面で思いがけない不快を味わう恐れがあるとの考えを明らかにしている。

ロイターより引用

この記事からは、
イエレン議長が、利上げが遅れることの心配をしていることがわかりますね。

そして、2017年の利上げの予想回数が中央値で3回ということですが、
次の記事を確認しましょう。

ここでは、まだトランプ氏の政策がどのように経済に影響を及ぼすかを見極めてから、利上げをすると見ている人が多いです。つまり、トランプ政権が始まったばかりの今の時期は、慎重に見極めるスタンスということ。

ということは、利上げの3回は、
年の後半に集中させることになるのか!?

いや、一気に0.5%の利上げのタイミングもくるかもしれない!?

というように、
様々なことが想像されます。

とはいえ、利上げのタイミングを間違うことのできないFRBにとっては、非常に難しい局面を迎えていることがわかると思います。

イエレン議長をはじめ、FOMCメンバーにとっては、トランプ大統領から、非常に難しい課題を突きつけられているという状況なのです。

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